頸椎ヘルニアが首や肩、腕等の痛み・シビレの原因ではない理由

頚椎のヘルニアと神経根

これまで、肩、首、腕の痛みやシビレで悩む人を1,000人以上見てきました。私は昔、国立大学の医学部でドクターと一緒に仕事をしていたことがあるので、神経の圧迫によって起こる痛みやシビレは解決できないと最初思っていました。

ところが「試しにやってみましょう!」ということで施術すると、ほとんどの人は施術直後に「痛みが消えました!」「シビレが楽になりました!」と言います。

ある日、飲食店を営んでいる60代のご婦人が、紹介されて来院しました。左の肩から腕がシビレて夜も眠れないとのこと。病院でレントゲン検査をした結果、頸椎ヘルニアが原因だから手術しないと治らないと言われ本当に悩んでいました。そんな状態もたった2回ですっかりシビレも痛みも消えてしましました。

 「現代医学の診断はおかしい…何か間違っている…」と思いました。神経の圧迫が原因であれば手術以外に解決方法はありません。ところがこのホームページでご紹介している方法で、痛みやシビレが劇的に改善してしまうのです。 

頸椎ヘルニア(神経根症状)とは?

頚椎ヘルニアや狭窄症の神経根症状

頚椎椎間板ヘルニアなどの神経根症状は、上図のようにヘルニアが後外側に突出し頚椎神経の神経根を圧迫した結果、首、肩、肩甲骨、腕などに痛みやシビレが起きるというものです。

神経根症状は寝違えのような痛みから、突然、首、肩、腕などに激痛が起きることも多くあります。主の症状は次のようなものです。

  • 首や肩、肩甲骨、腕などに強い痛みが起きて、夜寝るのも辛い。
  • パソコンなどをしている時、腕(肘付近)に痛みが起こる。
  • 歩いている時などに痛みやシビレが強くなる。
  • 上を向く動作をするとに腕に痛みやシビレが起きる。
頚椎ヘルニアのレントゲンと頸椎から出ている神経群

突出したヘルニアの状態を写したレントゲン写真を見せられ「ヘルニアが神経を圧迫しているからシビレるんです」とドクターに説明されれば、「これが痛みやシビレの原因か…間違いない」と大抵の人は思います。そしてがっかりします。

右の神経の状態(黄色い線)を見ても、首から肩、腕にかけて神経が伸びています。説明を100%信じるしかなくなります。しかし…

神経が圧迫されて痛いは本当か?

私も少し医学をかじったので、このような整形外科の説明を長年信じてきました。しかし、 「手術しても治らない」「手術したらもっとひどくなった」「民間療法でも痛みやシビレは簡単に解決したりする」という現実 を知り「痛みってなんだろう?」「痛みはなぜ起こるのだろう?」と勉強しました。

整形外科の痛みやシビレが起こる説明の根本は  「神経が圧迫されているから痛みが起こる」  という事です。

しかし、  現代医学で「痛みのメカニズム」(痛みが起こる仕組み)については実は生理学という分野で学びます。  その生理学で神経の働きについてどう書いてあるか紹介します。これは医師の卵たちが実際に講義で習う内容です。

「痛みというのは通常、  神経線維の先端についている痛みセンサーだけがキャッチします。痛みセンサーが電気信号を伝えてはじめて、痛みが感知される のです。 神経の途中で痛みが発生したり感知されることはありません。 」  

石川県にある加茂整形外科医院院長の加茂淳先生の著書『トリガーポイントブロックで腰痛は治る!』から一部抜粋
神経のメカニズム
神経のメカニズム

上図(神経の仕組み)をみると分りますが、  神経の先端には感覚受容器というセンサーが付いています。このセンサーが痛みの電気信号をキャッチすると、脳に伝わって痛みを感じます。    

 神経の途中にはこのセンサーがないので、圧迫されたりしても痛みを感じるという事はないというのが生理学(生命の仕組み)における医学の常識  です。

通常のセンサーと同じ仕組みです。センサーはその先端で情報をキャッチすると情報がモニターに送られ、画像として見たりできます。  途中の線を足で強く踏んだとしても、センサーが働くことはありません。何も起こりません。  

神経もセンサーと同じような仕組みになっています。ですから  神経の途中が圧迫され痛みが起こるという説明は、医学部で教えている生理学の生命の仕組みと全く矛盾する説明ということになります。  

医師はどうして神経が圧迫されて痛みが起こると言うのか?

私は、ドクターはちゃんと生理学の「痛みのメカニズム」で、『痛みは筋肉に起こる』と学んでいるのになぜ骨とか神経の問題にしてしまうのか理解できませんでした。

私は患者さんの体に触れながら、実際に痛い所を探すのが施術の基本なので「あ~、ここの筋肉が痛んでいるんだな」と分ります。ですから10年以上前から痛みは筋肉が原因で起きていることが分っていました。

実際に痛い所を確認すればすぐに分かる事なので、「医師がこんなこと分からないはずがない」「もしかしたら、私が間違っているのだろうか?」と長年思っていました。

その疑問が加茂整形外科医院院長の加茂淳先生の著書『トリガーポイントブロックで腰痛は治る!』という本を読んでやっと解決できました。やっぱり医師は分っていなかったのです。加茂先生の本にはこのように書いてあります。

  「痛みのメカニズムを知らない医師」 


 腰痛など筋骨格系の痛みのほとんどは、 筋肉のけいれんからくる「筋痛症」が原因です。 簡単に言うと、 筋肉の痛みです。 ところが、 医師の卵は、その肝心な 筋肉の生理学や病態についてはほとんど習わない のです。なぜか 現代医学から「筋肉」がすっぽり抜け落ちてしまっています。  
 
いまの医学教育では、 「痛みのメカニズム」については、基礎医学の生理学で 臨床の勉強を始める前にちょっと習うだけで、医師になる頃にはすっかり忘れている のが現状だと思います。 

つまり、  痛みのメカニズムを忘れてしまった医師が、習ったことがない筋肉の病態を診ている のです。そして、  レントゲンやMRIや関節鏡で見える「骨格異常」が痛みの原因だと教えられ、疑うこともせず、そう思い込んでいる のではないでしょうか。  石川県にある加茂整形外科医院院長の加茂淳先生の著書『トリガーポイントブロックで腰痛は治る!』から一部抜粋

 ドクターの卵たちは、「痛みのメカニズム」ついてほとんど習っていないに等しいのです。それで医療の現場に出てから先輩に「神経が圧迫されるのが痛みの原因だ」と教えられ、全く疑うこともなく診断している  というのが現実のようです。

その背景には、  筋肉はレントゲンやMRIをで検査しても写らない、 そして 現代医学には「筋肉科」がない 為に、 筋肉のことを研究しているドクターもほとんどいない、 さらに 整形外科のドクターはレントゲン画像だけ見て、体を見ない という現実があるように思います。 

肩、首、腕に起こる痛みの本当の原因

肩、首、腕の痛みの原因

上の写真は、頸椎ヘルニアが痛みシビレの原因と診断された患者さんを、実際にどこが痛いか丁寧に調べた写真です。

神経の痛みであれば、神経が通っている脇の下方向に痛いはずなのですが、この方の場合、 押圧するとほぼ腕全体が痛い状態でした。そして実際に体に触れると、筋肉がコリコリと硬くなっているのが分りました。 

 これは紛れもなく肩から腕の筋肉が痛んでいる状態です。 

 神経が圧迫されて起こる痛みではなく、首、肩、腕の筋肉が炎症を起こして起こっている痛みです。 生理学の痛みのメカニズムからすると次のようになります。

このご婦人は日々の仕事で左手をよく使ったと思います。(実際そうでした)その結果、 良く使う首、肩、腕などの筋肉が緊張し血流障害を起こします。 

 血流障害が起きた筋肉は新鮮な酸素や栄養が少なくなってくるため、新陳代謝が出来なくなり細胞が壊れ炎症が起きます。   この筋肉の炎症が首、肩、腕の広範囲に起こり「危険な状態だぞ!」と教えるために痛み信号を発生します。神経のセンサーがその痛み信号をキャッチして脳に伝えると痛みとなり危険な状態にあることを理解します。 

 筋肉が緊張した状態になるとシビレの原因になります。 (痛みになる一歩手前)これまでたくさんの方を見ましたが、シビレの原因もほとんど筋肉でした。

しかし前にも言いましたが、  筋肉はレントゲンやMRIをで検査しても写らない、  現代医学には「筋肉科」がない 、 筋肉のことを研究しているドクターもほとんどいない、 さらに 整形外科のドクターはレントゲン画像だけ見て、体を見ない という現実があり、レントゲンに写った状態で「これが痛みの原因だ!」になってしまいます。