頸椎ヘルニアや頸椎症性神経根症が痛みやシビレの原因ではない理由

頚椎のヘルニアと神経根
こんな症状の方にお勧めの記事です!
  • 首や肩、肩甲骨、腕などに強い痛みが起きて、夜寝るのも辛い。
  • パソコンなどをしている時、腕(肘付近)に痛みが起こる。
  • 歩いている時などに痛みやシビレが強くなる。
  • 上を向く動作をするとに腕に痛みやシビレが起きる。

こう言った首や肩、腕の痛みしびれでお悩みの方にお伝えします。

本記事の内容
  1. 頸椎ヘルニアや頸椎症神経根症が痛みやしびれの原因でない理由
  2. 【確かめて分かった】首・肩・腕に起こる痛みやしびれの本当の理由
  3. 【整形外科医明かした】病院や治療院で痛みやしびれが良くならない理由

この記事を書いている私は、元文部省の国家公務員で国立大学の医学部に採用され、ドクターの研究助手に従事。現代医学が痛みの解決に大きな成果を上げていない現実を知り、痛みとは何か?どうしたら解決できるのか?を研究。

「瞬時に痛みが消える」不思議な東洋医学との出会いから「簡単!痛み解消法」を開発(特許庁申請) 20年間で原因不明や手術しても痛みが取れない人など15,000人以上解決。インターネットでも腰・膝・肩等の痛み回復方法を指導し10,000人以上の回復実績。

頸椎ヘルニアや頸椎症性神経根症が痛みやしびれの原因ではない理由

これまで、肩、首、腕の痛みやしびれで悩む人を1,000人以上見てきました。私は昔、国立大学の医学部でドクターと一緒に仕事をしていたので、神経の圧迫によって起こる痛みやしびれは解決できないと最初思っていました。

ところが「試してみましょう!」ということで施術すると、ほとんどの人は施術直後に「痛みが消えました!」「しびれが楽になりました!」と言います。

ある日、飲食店を営んでいる60代のご婦人が、紹介されて来院しました。左の肩から腕がしびれて夜も眠れないとのこと。病院で検査をした結果、頸椎ヘルニアが原因だから手術しないと治らないと言われ本当に悩んでいました。

そんな状態がたった2回ですっかりしびれも痛みも消えてしまったのです。

▶頸椎ヘルニア(神経根症状)とは?

頚椎椎間板ヘルニアなどの神経根症状は、上図のようにヘルニアが後外側に突出し頚椎神経の神経根を圧迫した結果、首、肩、肩甲骨、腕などに痛みやシビレが起きるというものです。

突出したヘルニアの状態を写したレントゲン写真を見せられ「ヘルニアが神経を圧迫しているからシビレるんです」とドクターに説明されれば、「これが痛みやシビレの原因か…間違いない」と大抵の人は思います。そしてがっかりします。

右の神経の状態(黄色い線)を見ても、首から肩、腕にかけて神経が伸びています。説明を100%信じるしかなくなります。

しかし…

▶【確かめて分かった】肩・首・腕に起こる痛みしびれの本当の原因

肩、首、腕の痛みの原因

上の写真は、肩から腕に痛みやシビレが起こって、病院の検査で頸椎ヘルニアが原因と診断された患者さんです。

実際にどこが痛いか丁寧に調べながら痛いところにイオンシートを貼った写真です。肩から腕全体に痛みとしびれがあることが分かります。

押圧するとほぼ腕全体が痛い状態でした。そして実際に体に触れると、筋肉がコリコリと硬くなっているのが分りました。 

これは紛れもなく肩から腕の筋肉が痛んでいる状態です。

神経が圧迫されて起こる痛みではなく、首、肩、腕の筋肉の痛みです。 

このご婦人は日々の仕事で左手をよく使うそうです。その結果、首、肩、腕などの筋肉が痛んだのです。  

しかし 筋肉はレントゲンやMRIで検査しても写らない、  現代医学には「筋肉科」がない 、 筋肉のことを研究しているドクターもほとんどいない、 さらに 整形外科のドクターはレントゲン画像だけ見て、体を見ない という現実があり、レントゲンに写った状態を見て「これが痛みの原因だ!」になってしまいます。 

▶【整形外科医明かした】神経は圧迫されても痛くない

神経のメカニズム

私も少し医学をかじったので、このような整形外科の説明を長年信じてきました。しかし、 「手術しても治らない」「手術したらもっとひどくなった」という現実 を知り「痛みってなんだろう?」「痛みはなぜ起こるのだろう?」と勉強しました。

整形外科の痛みやシビレが起こる説明の根本は  「神経が圧迫されているから痛みが起こる」  という事です。

しかし、  現代医学で「痛みのメカニズム」(痛みが起こる仕組み)については実は生理学という分野で学びます。  

その生理学で神経の働きについてどう書いてあるか紹介します。これは医師の卵たちが実際に講義で習う内容です。

「痛みというのは通常、  神経線維の先端についている痛みセンサーだけがキャッチします。痛みセンサーが電気信号を伝えてはじめて、痛みが感知される のです。 神経の途中で痛みが発生したり感知されることはありません」  

石川県にある加茂整形外科医院院長の加茂淳先生の著書『トリガーポイントブロックで腰痛は治る!』から一部抜粋

上図(神経の仕組み)をみると分りますが、  神経の先端には感覚受容器というセンサーが付いています。このセンサーが痛みの電気信号をキャッチすると、脳に伝わって痛みを感じます。  

 神経の途中にはこのセンサーがないので、圧迫されたりしても痛みを感じるという事はないというのが生理学(生命の仕組み)における医学の常識  です。

通常のセンサーと同じ仕組みです。センサーはその先端で情報をキャッチすると情報がモニターに送られ、画像として見たりできます。  途中の線を足で強く踏んだとしても、センサーが働くことはありません。何も起こりません。  

神経もセンサーと同じような仕組みになっています。ですから  神経の途中が圧迫され痛みが起こるという説明は、医学部で教えている生理学の生命の仕組みと全く矛盾する説明ということになります。  

▶【整形外科医明かした】病院や治療院で痛みやしびれが良くならない理由

実際に痛い所やしびれる所を確認すれば、骨なのか筋肉なのかすぐに分かる事なので、「医師がこんなこと分からないはずがない」「もしかしたら、私が間違っているのだろうか?」と長年思っていました。

その疑問が加茂整形外科医院院長の加茂淳先生の著書『トリガーポイントブロックで腰痛は治る!』という本を読んでやっと解決できました。やっぱり医師は分っていなかったのです。加茂先生の本にはこのように書いてあります。

  「痛みのメカニズムを知らない医師」 


 腰痛など筋骨格系の痛みのほとんどは、 筋肉のけいれんからくる「筋痛症」が原因です。 簡単に言うと、 筋肉の痛みです。 ところが、 医師の卵は、その肝心な 筋肉の生理学や病態についてはほとんど習わない のです。なぜか 現代医学から「筋肉」がすっぽり抜け落ちてしまっています。  
 
いまの医学教育では、 「痛みのメカニズム」については、基礎医学の生理学で 臨床の勉強を始める前にちょっと習うだけで、医師になる頃にはすっかり忘れている のが現状だと思います。 

つまり、  痛みのメカニズムを忘れてしまった医師が、習ったことがない筋肉の病態を診ている のです。そして、  レントゲンやMRIや関節鏡で見える「骨格異常」が痛みの原因だと教えられ、疑うこともせず、そう思い込んでいる のではないでしょうか。  

石川県にある加茂整形外科医院院長の加茂淳先生の著書『トリガーポイントブロックで腰痛は治る!』から一部抜粋

ドクターの卵たちは、「痛みのメカニズム」ついてほとんど習っていないに等しいのです。それで医療の現場に出てから先輩に「神経が圧迫されるのが痛みの原因だ」と教えられ、全く疑うこともなく診断している  というのが現実のようです。

その背景には、  筋肉はレントゲンやMRIをで検査しても写らない、 そして 現代医学には「筋肉科」がない 為に、 筋肉のことを研究しているドクターもほとんどいない、 さらに 整形外科のドクターはレントゲン画像だけ見て、体を見ない という現実があるように思います。 

肩や首、背中に起こる痛みの解決方法

「病院や治療院で良くならない方の痛み解消法」