クエン酸を飲むと期待できる6つの効果と13の症状改善

クエン酸とは?

わが国では昔から酢は体に良いと言われ、食文化に積極的に取り入れられてきました。

例えば、 暑い夏の日に酢のものを食べたり、ご飯に酢を混ぜて傷みにくくしたり、魚を酢でしめたり、梅干しを一日に1個食べると言うのも、酢の疲労回復効果や殺菌効果、健康増進効果を生活に取り入れる昔からの知恵です。

クエン酸とは酢やレモンなどの酸っぱい食物に含まれている成分のことです 。クエン酸は 生物の体の中に常に存在しており私たちが生きて行く上で重要な働きをして、その効果は科学的にも証明されています。

酢やクエン酸は有機酸と言って、私たちの体の新陳代謝に重要な物質です。クエン酸の有機酸としての働きは酢の3倍です。しかも「酢の強さ」酢の3分の1と弱いので酸っぱい味が苦手な人にも大変飲みやすく感じられます  。

クエン酸は酸という文字が入っていますが、実は優れたアルカリ性食品です。その字が示すようにクエン酸そのものは確かに酸性です。

ところがクエン酸を服用すると胃に到達するまでは酸性なのですが、十二指腸に入ると膵臓から出た強いアルカリ性の重曹と化学反応を起こしクエン酸ソーダとなってアルカリ性になります。

体がクエン酸を吸収すると、すべてアルカリ性として働きます。

クエン酸効果❶『アルカリ性が血液をさらさらにするクエン酸』

私たちの体は本来弱アルカリ性です。しかし体調が悪かったり何か病気にかかったりすると酸性に傾きます。

私たちの体には自然治癒力という自分で悪いところを治す力が備わっていますが、体が酸性に傾くとこの自然治癒力が弱まります 。

酸性体質の人は体調が優れていないため、朝起きるのが辛いとかひどい便秘肩こりに悩まされたりします。また疲れやすく風邪なども引きやすくなります 。

『体が酸性に傾く理由』

私たちは生きて行くのに必要なエネルギーを食物の中に含まれているブドウ糖から摂取します。 ブドウ糖は細胞の中で燃焼されて炭酸ガスと水に分解されます。

しかしここで完全に燃焼されないと乳酸や焦性ブドウ酸など毒性のある酸化物が発生して体の中に溜まってしまいます。これが酸性体質の原因になります。

ですからブドウ糖の燃焼を助ける者を摂取すれば酸化物がたまることはありません。その燃焼を助けるものがクエン酸になります 。

クエン酸は体内ではアルカリ性であるため血液をサラサラにする効果があります 。

クエン酸効果❷『自然治癒力を高めてストレス解消するクエン酸』

クエン酸は自然治癒力の敵「ストレス」も大変効果があります。

人間はストレスを感じると自律神経のバランスが乱れて病気にかかりやすくなります。

頭痛、肩こり、胃の不快感、吐き気、食欲不振、血圧の激しい変動、めまい、不眠、目の疲れ、耳鳴りなどストレスが原因と思われる症状はたくさんあります 。

しかし自律神経の乱れを整えるとストレスを感じても体調を崩す可能性が低くなります。この自律神経のバランスを整える働きを補うのがクエン酸です。

クエン酸がこの自律神経のバランスを整えるのに効果があることはすでにストレス学説で認められています。

クエン酸特有の酸っぱい味は味覚に適度な刺激を与えてくれます。この刺激は精神的ストレスを緩和させるのにとても有効です。

またクエン酸にはストレスと密接な関係にある副腎という臓器を助ける働きがあります。副腎からは副腎皮質ホルモンという分泌が出ていて、このホルモンは自然治癒力をコントロールしてくれます。

この副腎皮質ホルモンの材料が酢酸であることが発見されました。つまり副腎皮質ホルモンの分泌が順調に行われていなくてもクエン酸を取っていれば体へのダメージが減ることになります 。

クエン酸効果❸『性ホルモンを活性化するクエン酸』

副腎から分泌される副腎皮質ホルモンは、人間の老化による身体機能の低下を補う働きがあることも分かっています。クエン酸は性ホルモンの材料になるからです。

女性ホルモンの不足による婦人疾患で最も有名なのが更年期障害、そして骨粗鬆症です。更年期障害は閉経から数年間に発症し、自律神経失調症からくる様々な症状に苦しめられますよく聞かれるのがのぼせ感、動悸、めまいなどでその他にも頭痛や不眠関節痛や発汗などの症状も多くみられます

閉経後は副腎皮質だけで女性ホルモンられるので副腎の働きを助けるクエン酸はとても有効と言えます。性ホルモンが正常に分泌されていると 何歳になっても女性らしさ男性らしさが保たれるということです 

クエン酸効果❹『大衆薬として活用されてきたクエン酸』

クエン酸を活用した健康法は我が国では昔からその価値が認められ愛用されてきました。

健康維持の効果が認められて人々の注目を集めたのがクエン酸を含む食品です。西洋ではレモンが中国や日本では梅また梅干しがそれにあたります。 クエン酸を含む梅干しがこれほどまでに私たちの生活に活用されてきたのは具体的な病気治療や予防の効果があったからです。

梅干しは梅酢などの酸味があるものは明治時代まで国民的な保健薬という扱いでした。 梅干しによるクエン酸効果でさらに目を引くのはコレラを退治したという事実です。

これはクエン酸の殺菌効果を裏付ける重要な証拠になります。梅干しや梅酒を常用していた人はこれらにかかりにくく、たとえかかっても死なずに治ったそうです。

クエン酸はほかの病気にも効果的です。明治時代に流行った赤痢や疫痢にかかったときも梅干しを毎日食べて回復させたという記録があるようです 。

クエン酸効果❺『胃が丈夫になるクエン酸』

「酢は胃に悪い」と信じている人も 多いかもしれません 特に胃の弱い人は酢を敬遠します。

胃の調子が悪いと感じる人は胃液の分泌が減少している場合が少なくありません。胃液の分泌が不足すると当然消化不良になるので結果的に色々な不快感が現れます

クエン酸は少なくなった胃液の代わりに飲食物の殺菌を行う働きがあります。しかも胃液の代わりをするだけでなく 胃腺を刺激して胃液の分泌を促す働きもあります。

胃液の分泌量はカルシウムの吸収にも影響を及ぼします。酸はカルシウムを排泄するので骨や歯に有害だと考えられていましたがそれは間違いであることが分かっています。

クエン酸は、胃の中でカルシウムが酸化するのを助けてくれるため腸壁からの吸収がしやすくなりますこれは骨粗鬆症の予防になります 

クエン酸効果❻『疲労を回復させるクエン酸』

疲労は全体的または部分的に身体を酷使することで出てきます 。疲労回復のカギを握っているのは体内で発生させる乳酸という物質です 

クエン酸は疲労物質の乳酸を取り除く働きがあります 乳酸は主に筋肉の組織などに蓄積されます。肩の部分に溜まると肩こりになり、腰に溜まると腰痛の原因になります。

疲労感をなくすには筋肉組織にたまった乳酸を速やかに分解させなければなりません。クエン酸が体内に入ると乳酸が分解されるサイクルが活発になり体内に蓄積されなくて済むようになります

乳酸は血液を酸性にする作用(酸化)があるため病気にかかりやすくなりますまた乳酸が体内にたまると筋肉が堅くなって痛みが起こりますこれが乳酸が疲労物質とされる所以です

尿のPH調べるとクエン酸効果の即効性を証明できます。例えば揚げ物を食べた後に、クエン酸を飲み2時間後に尿のPH値を測定するとアルカリ性になっているのが分かります。

例えば、カツ丼を食べてからクエン酸5gを飲んだ場合と飲まない場合で調べると、飲まない場合は尿のPH値が5.8と酸性だったのに対しクエン酸を飲んだ場合はPH6.97.0とアルカリ性になっています。

つまり2時間の間にクエン酸サイクルがスムーズに回り乳酸がきれいに解消されたことになりますたとえ激しく疲れていたとしてもクエン酸を飲めば2時間で疲労が回復することになります

クエン酸を摂取すると以上のような効果があります。

次に具体的にどのような症状の予防や改善が期待できるか解説します。

クエン酸で予防・改善が期待できる12の症状

クエン酸で予防改善が期待できる症状 

『胃がん・大腸がん』

最近の免疫学の研究で、ガンは活性酸素による細胞の酸化が原因である可能性が高いと言われます。クエン酸による酸化物質の解消効果が、ガンの改善・予防が期待できます。

クエン酸で予防改善が期待できる症状 

『肝臓機能の低下』

肝臓の働きは血液に含まれている有害物質や薬物の解毒などが知られています。一般的に知られているのはアルコールの分解です 

アルコールを取りすぎると分解が追い付かず 肝臓に障害が出ます肝臓の機能が低下していると感じたらクエン酸で酷使している肝臓の疲れを取り除きましょう

クエン酸で予防改善が期待できる症状 

『腎臓の病気』

腎臓は不要になった体内の物質を尿として排出するために働きます 。腎不全は腎臓の働きである電解物質の調節や老廃物の排泄ができなくなった状態を言います。

クエン酸を飲むと腎臓病の予防や改善が期待できます。

クエン酸で予防改善が期待できる症状 

『高血圧・低血圧症』

クエン酸は血管をきれいにし、血液がサラサラになるので血圧の改善効果が期待できます。

クエン酸で予防改善が期待できる症状 

『動脈硬化による心筋梗塞・脳卒中』

心臓は筋肉でできています。心臓の筋肉が正常に機能するためにわは、酸素や栄養素を運ぶ血液が必要です。その血液が流れる血管が心臓を取り巻く冠動脈です。冠動脈の血流が止まると心臓の筋肉は壊死を起こして動かなくなります。これが心筋梗塞です

脳卒中は脳の血管の流れが止まり脳の機能が大きなダメージを受けてしまうことで、 脳血管障害とも呼ばれています。 動脈硬化症になると脳卒中を引き起こす可能性が高まります

動脈はコレステロールが溜まると血管壁に脂肪分がついて硬くなってしまいますさらに高血圧や糖尿病・喫煙などがあると脂肪が蓄積しやすくなります。

動脈の内側が狭くなって血液が通りにくくなるのです。この状態が動脈硬化症ですクエン酸はコレステロールをためにくくする効果があるのでこのような症状にも効果が期待できます。

クエン酸で予防改善が期待できる症状 

『糖尿病』

糖尿病は、膵臓で作られるインシュリンの分泌が不足するか、インシュリンの働きが不十分なために起こる代謝異常疾患です

私たちの体は食物に含まれるブドウ糖をエネルギーに変えて動いています。ブドウ糖が血液に取り込まれると一時的に血糖値が上がりますが健康だと血糖値はインシュリンが下げてくれるます。

しかし糖尿病はインシュリンの分泌が不足または働きが悪いため血糖値がなかなか下がらなくな色々な障害を起こします

クエン酸を飲むと体の中でクエン酸ソーダに変して血液をアルカリ性にしますそのため少しインシュリンが少なくても肝臓や筋肉の細胞がブドウ糖を吸収ます。 その為血糖値も下がってきます 

クエン酸で予防改善が期待できる症状 『痛風』

痛風は 尿酸が体にたまることで発症する代謝異常疾患です

痛風の痛みを起こす原因の尿酸が作られる過程でクエン酸が関係していることがクルブス博士によって発見されています

クエン酸効果による乳酸の除去や身体を弱アルカリ性に戻す作用痛風の改善にもなると考えられています。

クエン酸で予防改善が期待できる症状 

『下痢・便秘』

下痢は、腸が正常に働かなかったり、働きの低下、腸粘膜の分泌物からの刺激などによって起こります

下痢を起こす原因の1つに細菌やウイルスの感染があります軽い食あたりなどの時は殺菌効果のあるクエン酸を飲んでください細菌やウイルスが死滅すれば下痢の症状は治まってきます

ストレスや神経性の症状が下痢となって表れる場合は、「過敏性腸症候群と言われますストレスによる身体のダメージが軽減されるのでぜひクエン酸を飲んでください

また便秘の症状にもすみやかに改善されることが 分かっています 

クエン酸で予防改善が期待できる症状 ⑨

『胃潰瘍・十二指腸潰瘍』

胃潰瘍とは 胃壁に発生した潰瘍のことですが 、自ら分泌した胃液の消化作用が原因となって発生します。

主な原因はたばこの吸いすぎによる胃粘膜の血流障害やストレスなどですが、最近はピロリ菌が関与しているとも言われます 。

十二指腸潰瘍は胃液の消化作用が潰瘍の原因となっています。

クエン酸は血流障害やストレスを解消する効果があるので、このような胃潰瘍や十二指腸潰瘍などにも効果が期待できます。

クエン酸で予防改善が期待できる症状 

『風邪』

風邪は子供からお年寄りまでかかる最も一般的な病気です。ウイルス感染によって起こる発熱や鼻水咳などの症状は体がウイルス戦っている証拠と言えます

風邪薬はこれらの症状を軽減させる物であって《対処療法と言います》風邪ウイルスを退治するものではありません

クエン酸はウイルスのを弱める働きがあるのでまさに風邪の症状にうってつけです。さらに体の免疫力に関係している副腎皮質ホルモンの分泌を高める効果もあるのでウイルスを退治する力がつよくなります。

クエン酸で予防改善が期待できる症状 

『アレルギー性じんましん』

アレルギーとは 身体に悪い影響を与える免疫反応のことです免疫反応とは体にウイルスや病原体などの異物が侵入してきた時、その異物を取り除こうとする働きを言います

免疫反応が起こるとウイルスや病原体を殺してしまうだけでなく、それらを無害にする抗体が作られますところがこの作られる抗体の中にアレルギーを起すものがありますそれがIgE免疫グロブリンE抗体です

クエン酸を飲んでいる人はアレルギー性のぜんそくやじんましんが軽減していることから、クエン酸にはIgE免疫グロブリンE抗体を抑える働きがあると考えられています

クエン酸を服用すると脳下垂体を刺激し、この臓器が副腎を刺激し副腎の皮質2目のコーチゾンが出ることによって喘息じんましんなどのアレルギー疾患が良くなると考えられます 

クエン酸で予防改善が期待できる症状 

『神経痛・リウマチ』

神経痛やリウマチの痛みになぜクエン酸が良いかというと、クエン酸神経に悪影響を及ぼしている焦性ブドウ酸を分解る働きがあるからです

クエン酸で予防改善が期待できる症状 

『老化・痴呆症』

近年老化の原因は活性酸素が関係していることがわかってきました。活性酸素は体や体の色々な機能の細胞を酸化( 錆びる)します。

クエン酸は酸性に傾いた体を弱アルカリに変えるので、この酸化を予防・改善する働きがあると言えます。

普段の健康法としてクエン酸を飲んでいる人は、痴呆症が少ないという結果が出ているようです。

クエン酸の効果的飲用方法

クエン酸は粉末状の物と顆粒状のものがあります。どちらも近くの薬局やインターネットで購入できます。(安価です)

粉末と顆粒状のクエン酸に分けて飲み方についてお話します。

【粉末状のクエン酸の場合】

これが正しいという飲み方はありません。自分にあった飲み方を見つけることが大切です。

水で薄めて飲む方法をご紹介しますが、クエン酸は牛乳・コーヒー・紅茶などと混ぜて飲んでも問題ありません。

牛乳に混ぜるとヨーグルト状になりますが、クエン酸はカルシュウムの吸収を高めるのでカルシュウムの補給としても良い方法です。

すっぱいのが苦手な人は果糖・ハチミツ・オリゴ糖を入れて調整するのも方法です。(私の場合はブドウ糖を加えて飲みやすくしています)

【水で薄めて飲む方法】

1ℓの水に計量スプーンで15グラムのクエン酸をよくかき混ぜて溶かします。

次にペットボトルに入れて冷蔵庫に寝かします。

1日6回を目安にコップに小分けして飲みます。

注意:最初コップ1杯を試し飲みします。

試し飲みをして、胃に違和感(チクチクやムカムカ)がなければ問題ありません。違和感を感じる場合は、2倍とか3倍に薄めて自分にあった濃さを見つけます。

ちなみに私の場合は1ℓに30グラムを溶かして飲んでいますが美味しいです。

飲み方は1日コップ6杯が目安です。

○毎食後・食事中⇒3回 ※食後は多少濃くても大丈夫です。

○食間時・就寝前⇒3回 ※空腹時は2倍とか3倍に薄めて自分にあった濃さを見つけます。

クエン酸は胃壁を刺激するので、食間時(空腹時)は少し薄めにして飲んだ方が良いです。

【顆粒状のクエン酸】

市販されている顆粒状のクエン酸には1回に飲む量の目安が記載されています。

その量が飲めるかどうか試し飲みして調整します。濃いと胃に違和感(チクチクやムカムカ)を感じます。

クエン酸を飲む一番のポイントは、1回の量ではなく回数を多く飲むことです。

【クエン酸は1日何回飲めばいいか?】

クエン酸が体内に入ると2時間後にピークになり、約4時間で消滅します。1日15グラムを目安に6回に分けて飲むのが理想です。

薬を服用してい人は一緒に飲んでも全く問題ありません。

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