『腰痛の原因とメカニズム』の記事では、加茂先生の著書「トリガーブロックで腰痛は治る!」に書かれている内容を紹介しながら腰痛は筋肉の問題で起こることをお伝えしました。
この記事では「痛みがなぜ起こるか?」つまり痛みのメカニズムについて詳しくお話したいと思います。
病院では教えない痛みのメカニズム
痛みについて医学部では整形外科ではなく生理学(生命の仕組み)で学ぶ内容になっています。
ドクターがまだ医者の卵の時代に習う内容からご紹介します。
▶整理学の痛みのメカニズム
整理学の痛みのメカニズム患部が継続して大きな刺激を受けると、脳はその刺激を受けて自律神経の交換神経が緊張します。
交感神経が緊張すると血管が収縮しその結果血流が悪くなり、筋肉細胞に十分な血液が行かなくなり酸欠状態になって行きます。
筋肉細胞が正常に機能するために酸素は必要不可欠なものなので、酸欠状態は危機的な状況になります。
この危機的状況に反応して、血漿からブラジキニンという痛み物質が発生します。
このブラジキニンが知覚神経の先端に付いている「ポリダーマル侵害受容器」(痛みセンサー)にぶつかると、痛みの電気信号が発生し神経を通して脳に伝わると痛みを感じるようになります。
加茂整形外科医院院長の加茂淳先生の『トリガーポイントブロックで腰痛は治る!』より抜粋
少し難しいかも知れませんが、これが現代医学の生理学で分っている痛みの仕組みです。
現代医学でも筋肉が痛みの原因であることが分っているのですが、このような内容をほとんどのドクターは忘れているらしいです。

重要なのは次の部分です。
患部が継続して大きな刺激を受けると、脳はその刺激を受けて自律神経の交換神経が緊張します。
交感神経が緊張すると血管が収縮しその結果血流が悪くなり、筋肉細胞に十分な血液が行かなくなり酸欠状態になって行きます。
筋肉細胞が正常に機能するために酸素は必要不可欠で、酸欠状態は細胞にとって危機的な状況になります」
大きな刺激とは通常仕事やスポーツで筋肉を酷使することを意味します。
そうすると交感神経が緊張するので血管が収縮し血流が悪くなります。
血流が悪くなると筋肉細胞に十分な栄養や酸素が行かなくなるので細胞が壊れてしまうということです。
細胞が壊れると筋肉そのものが正常に機能しなくなるので、SOSの電気信号を出して教えるのが痛みという訳です。
これが腰痛が起こる根本的な仕組みです。
血流が悪くなると何が起こるのか、もう少し調べて見ました。
▶活性酸素が細胞を破壊する
国立研究開発法人理化学研究所ライフサイエンス技術基盤研究センターの渡辺恭良先生はこのように言っています。
私たちの細胞には血液によって栄養と酸素が運ばれ、その栄養を酸素で燃やして活動のためのエネルギーをつくっています。
酸素が燃える時に生じるのが活性酸素です。
活性酸素は増え過ぎると細胞を錆びさせて老化を進めますが、通常は体に備わっている抗酸化力が働いて過剰な活性酸素を除去しています。
しかし活動量が増えたりストレスや環境から心身に負担がかかったりするとそのぶん細胞は頑張らなくてはならず、多くの酸素を使ってエネルギーを作ろうとします。
その結果、活性酸素も大量に発生します。
体内の抗酸化力が追いつかず、細胞自体が錆びついていきます。
インターネット公開資料より
つまり活性酸素が筋肉細胞を破壊して起こるのが腰痛や膝痛など色々な体の痛みようです。
免疫学の研究で有名な安保徹先生(新潟大学医学部:故人)もベストセラー本「薬をやめると病気は治る」でこのように言っていらっしゃいます。
交感神経が過度に緊張した状態では、白血球(血液中を流れる細胞の一つ)のうちの顆粒球と呼ばれる細胞がふえます。
顆粒球は活性酸素という毒性の強い物質をまき散らし、これによって体の粘膜細胞(筋膜)が破壊されます。
活性酸素が体にどのような害をもたらすか分かりやすく図解しました。

活性酸素と老化の仕組み

活性酸素が原因で起こる症状
つまり、血流が悪くなると活性酸素が発生して細胞が錆びて破壊されることが細胞学や免疫学で分っています。
私達の老化もこの活性酸素が原因で、直接ないし間接に色々な病気の9割以上に関係していると言われています。
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