手術して痛みが解決する確率は?

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あなたは病院で手術して良くなる確率は何パーセントだと思いますか?

ドクターに「手術をすれば○○%の確率で良くなります」などと説明を受けたことありますか?

たぶんないと思います。

 

例えばヘルニアの手術をしたとします。

ヘルニアの症状は非常に高い確率で良くなると思います。

しかしあなたが一番解決したい「痛み」が良くなる確率は非常に低いと思います。

 

あなたが本当に解決したいのはヘルニアではなく痛みではありませんか?

ヘルニアが良くなれば痛みも良くなると思ったから手術するんですよね?

 

この記事では病院で手術して良くなる確率や、病院で良くならない症状、どうして良くならないのかなどの問題を生理学的視点から解説したいと思います。

  • 座骨神経痛が良くならないのはどうして?
  • 腕のしびれが良くならないのはどうして?
  • 手術をしても痛みが解決しないケースが多いのはどうして?

そんな疑問を持たれる方に役に立つ情報です。

 

座骨神経痛が病院で良くならない訳

 

坐骨神経は腰からお尻を通って、太腿の裏、ふくらはぎを通って足先まで伸びています。

この神経が圧迫されて、腰~お尻~太腿~ふくらはぎに生じるというのが座骨神経痛の考え方です。

 

座骨神経痛とは

座骨神経痛とは

 

上図右が痛みが起こりやすい部分です。

確かに坐骨神経が伸びている方向に痛みが起こっているように見えます。

ほとんどのドクターも治療家も坐骨神経の痛みであると考えるのも当然と言えます。

 

しかし、 実際に痛い部分を押圧して確認すると、下写真のように痛んでいるのが分ります。

 

ながおか
 

実際に押圧しながら体に触れると分かるのですが(恐らく実際にどこが痛んでいるのか調べたことのあるドクターも治療家もほとんどいないと思います)痛い部分は筋肉が硬くなっているのが分ります。

 

坐骨神経痛の痛い部分を調べた写真

坐骨神経痛の痛い部分を調べた写真

 

お尻の筋肉 太ももの裏の筋肉 ふくらはぎの筋肉 が痛んでいることが分ります。

筋肉が硬くなって正常に伸びたり縮んだりできない状態になっています。

それが無理に伸ばされた時痛みが起こります。

 

これらの筋肉から痛みの電気信号が発生して、その信号を坐骨神経についているセンサーがキャッチして脳に痛みを伝えるのが坐骨神経の痛みの正体です。

けして坐骨神経が圧迫されて痛い訳ではありません。

ドクターも多くの治療家も体のどこが痛いか実際に触ったりしないのでそのことが分からないと思います。

 

神経が痛いというのは誤解でした

 

坐骨神経痛の説明の根本は  「神経が圧迫されて痛みが起こる」  ということです。

現代医学で「痛みのメカニズム」(痛みが起こる仕組み)については生理学で学ぶ内容です。  

その生理学で神経の働きについてどう書いてあるのか紹介します。

これは医師の卵たちが実際に講義で習う内容です。

 

痛みというのは通常 神経線維の先端についている痛みセンサーがキャッチします。

痛みセンサーが電気信号を伝えてはじめて痛みが感知される のです。 

神経の途中で痛みが発生したり感知されることはありません 。

加茂整形外科医院院長の加茂淳先生の著書『トリガーポイントブロックで腰痛は治る!』から抜粋

 

神経が痛みを伝える仕組み

神経が痛みを伝える仕組み

上図(神経の仕組み)をみると分りますが、  神経の先端には感覚受容器というセンサーが付いています。

このセンサーが痛みの電気信号をキャッチすると、脳に伝わって痛みを感じます。

神経の途中にはこのセンサーがないので、圧迫されたりしても痛みを感じるという事はないというのが生理学(生命の仕組み)における医学の常識 です。

ですから  神経の途中が圧迫され痛みが起こるという説明は、医学部で教えている生理学の生命の仕組みと全く矛盾する説明ということになります。

 

ドクターはどうして神経が痛いと説明するのか?

 

私はドクターはちゃんと生理学で『痛みは筋肉に起こる』と学んでいるのになぜ骨とか神経の問題にしてしまうのか理解できませんでした。

私は患者さんの体に触れながら実際に痛い所を探すのが施術の基本なので「あ~、ここの筋肉が痛んでいるんだな」と分ります。

ですから10年以上前から痛みは筋肉が原因で起きていることが分っていました。

 

実際に痛い所を確認すればすぐに分かる事なので「医師がこんなこと分からないはずがない」「もしかしたら、私が間違っているのだろうか?」と長年思っていました。

その疑問が加茂整形外科医院院長の加茂淳先生の著書『トリガーポイントブロックで腰痛は治る!』という本を読んでやっと解決できました。

こちらの記事で詳しく解説しました。

 

ドクターの卵たちは、「痛みのメカニズム」ついてほとんど習っていないに等しいのです。

それで医療の現場に出てから先輩に「神経が圧迫されるのが痛みの原因だ」と教えられ、全く疑うこともなく診断している  というのが現実のようです。

その背景には、

①筋肉はレントゲンやMRIで検査しても写らない

②現代医学は「筋肉科」がない為に筋肉のことを研究しているドクターがほとんどいない

③整形外科のドクターはレントゲン画像だけ見て体を見ない

という現実があるように思います。

 

現代医学で解決できない座骨神経痛は、神経の痛みではなく腰、お尻、太もも、ふくらはぎにあるそれぞれの筋肉が痛んでいる状態だったのです。

 

手術しても痛みが解決しない理由

 

「手術をすれば良くなります!」 という言葉を信じて手術をしたけれど、痛みは楽にならないで逆に悪くなったと言う人もたくさんいらっしゃると思います。

私の所には、実際に手術しても痛みが解決しなかった方がたくさん来院します。

 

ヘルニアの手術を4回も繰り返した40代男性

 

土木工事の監督をしている40代男性の話です。

腰痛で思うように仕事ができなくなり、市立病院で検査をするとヘルニアと言われました。

病院の勧めですぐに手術を決断しましたが、痛みは全然良くなりません。

そして2回目…

2回目の手術でも痛みは楽になりません。

男性は何とか治したい一心で3回目…

やっぱり良くなりません。

 

このままでは仕事もできなくなりますから病院に懇願して4回目の手術後をお願いしました。

病院からは「これが最後です。これ以上手術はできません」と言われたそうです。

そして4回目の手術…

男性はベッドから起き上がることすらできなくなってしまいました。 

 

他に方法はないかとインターネットで検索しているうちに私を知り、すがる思いで予約の電話をくれたのでした。

男性は翌日、介護タクシーでストレッチャーに乗って来院しました。

痛くて動くこともできない状態で、仕方なくストレッチャーに乗ったまま施術することにしました。 

 

生々しい手術の後

生々しい手術の後

 

痛い所を確認すると広範囲に痛んでいて、単なるヘルニアの問題でないことが分りました。

 

 

患者さんが実際に痛い部分

患者さんが実際に痛い部分

 

施術すると何とか動ける状態になりました。

「とにかく早く仕事ができるようにして欲しい」という本人の希望で、その後1日置きに施術を繰り返しました。

正直私も何回で良くなるか検討もつきませんでしたが、施術する度に痛みがどんどん小さくなって、2週間後(7回)には普通に仕事ができるまで回復したのです。

 

医師が言った「手術して痛みが解決する確率30%です」

 

こんなこともありました。

地元で整形外科の評判が最も高い病院に行ってきた方が来院しました。 

「ヘルニアと診断されましたが、1年先まで手術の予定が入っていてすぐに入院できないと言われました」「この痛みを1年先まで我慢できません」 とのこと。

 

ながおか
 

その患者さんが、手術担当のドクターと色々話してきたというので「どんな話をしてきたんですか?」と聞いてみました。すると…

 

 「〇〇さん、手術して治る確率は30%です。今と変わらない確率は40%です。今よりもっと悪くなる確率は30%です」

「手術しても70%は今と変わらないか悪くなるなるので、私は手術を勧めません」

と説明されたそうです。

 

私はそのドクターは正直で素晴らしい人だと思いました。

私は昔国立大学の医学部で医者の研究助手の仕事をしていたので、手術をしても半分以上は良くならない現実を見て知っていました。

でも「手術をしても良くなりません」と正直に言うドクターはほとんどいません。

 

病院も商売ですから、そんなことを言ったら手術を希望する人が減ってしまいます。

大きな病院になればなるほど、手術しなければ売り上げを達成することはできません。

 

どうして手術しても痛みが解決しないのか?

 

痛みはヘルニアや狭窄症といった骨や神経の問題で起こるのではなく、筋肉の問題で起こっているからです。

そういうことを言うと、ほとんどの人は「ウソだろ!」と言うかもしれません。

「痛みは骨がすり減っているのが原因です」「痛みは神経が圧迫されて起こります」という説明を私達は信じていますから当然です。 

こちらの記事で詳しく解説しました。

 

手術をしても痛みが良くならない事例

 

実際に手術しても痛みが解決しない患者さんの痛いところを調べると、痛みの原因は骨や神経の問題でなく筋肉だと分かります。

次の写真を見て下さい。

 

手術しても痛みが治らない事例1

手術しても痛みが治らない事例1

 

手術しても痛みが治らない事例2

手術しても痛みが治らない事例2

 

手術で骨や神経が圧迫されている問題は解決できます。

しかし、そういう問題が良くなってなっても筋肉が痛んでいる状態は変わりません。

ですから「手術しても痛みが良くなりません」という結果になります。

 

病院でしびれを解決できない理由

 

これまで、肩や腕のしびれに悩む人も1,000人以上見てきました。

病院に行くと「頸椎ヘルニア」が原因と説明されるケースが多いと思います。

 

私は最初この方法で、神経の圧迫によって起こる痛みやしびれは解決できないと考えていました。

ところが「試してみましょう!」ということで施術すると、ほとんどの人は施術直後に「痛みが消えました!」「しびれが楽になりました!」となります。

 

頸椎ヘルニア(神経根症状)とは?

 

頚椎椎間板ヘルニアなどの神経根症状は、上図のようにヘルニアが後外側に突出し頚椎神経の神経根を圧迫した結果、首、肩、肩甲骨、腕などに痛みやシビレが起きるというものです。

 

 

突出したヘルニアの状態を写したレントゲン写真を見せられ「ヘルニアが神経を圧迫しているからシビレるんです」とドクターに説明されれば、「これが痛みやシビレの原因か…間違いない」と大抵の人は思います。

右の神経の状態(黄色い線)を見ても、首から肩、腕にかけて神経が伸びています。

医師の説明を100%信じるしかなくなります。

しかし…

肩から腕に起こる痛み・しびれの本当の原因

 

ある日、飲食店を営んでいる60代のご婦人が紹介されて来院しました。

左の肩から腕がしびれて夜も眠れないとのこと。

病院で検査をした結果、頸椎ヘルニアが原因だから手術しないと治らないと言われ悩んでいました。

 

隣県にある大きな病院で手術しないと治らないと言われました。

実際にどこが痛いか丁寧に調べながら痛いところにイオンシートを貼った写真です。

肩から腕全体に痛みとしびれがあることが分かります。

 

肩、首、腕の痛みの原因

 

押圧して確認するとほぼ腕全体が痛い状態でした。

そして実際に体に触れると、腕の筋肉がコリコリと硬くなっているのが分りました。

これは紛れもなく肩から腕の筋肉が痛んでいる状態です。

 

神経が圧迫されて起こる痛みではなく、肩から腕にかけての筋肉の痛みです。 

このご婦人は日々の仕事で左手をよく使うそうです。

その結果、首、肩、腕などの筋肉が痛んだのです。

そんな状態がたった2回ですっかりしびれが消えてしまったのです。

 

しかし筋肉は

  • レントゲンやMRIで検査しても写らない、  
  • 現代医学には「筋肉科」がない 、
  • 筋肉のことを研究しているドクターもほとんどいない、
  • さらに 整形外科のドクターはレントゲン画像だけ見て、体を見ない

という現実があり、レントゲンに写った状態を見て「これが痛みの原因だ!」になってしまいます。

神経は圧迫されても痛くない

 

もう一度、神経の仕組みについての記事になります。

 

痛みというのは通常 神経線維の先端についている痛みセンサーがキャッチします。

痛みセンサーが電気信号を伝えてはじめて痛みが感知される のです。 

神経の途中で痛みが発生したり感知されることはありません 。

加茂整形外科医院院長の加茂淳先生の著書『トリガーポイントブロックで腰痛は治る!』から抜粋

 

神経が痛みを伝える仕組み

神経が痛みを伝える仕組み

 

重要なのは、神経が痛いのではなく神経は痛みを伝える器官だと言うことです。

 

ながおか
 

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